ぼちぼち通信
ぼちぼち通信
残暑お見舞い申し上げます。
青い海、青い空、ふりそそぐセミの声、わきたつ入道雲、夏はいいですね。たまにゴキブリにお会いするのが、玉に瑕でありますが。
皆さま、お元気でしょうか。暑いですね。暑さにうだっておられないでしょうか。
がんばっていきましょう。
当クリニックも感染症報告定点医療機関になっていて、毎週、感染症の数を報告しています。
週ごとに流行るものが変わる感じで面白い。その中でも最近は新型コロナが多いです。
31週が7/31-8/6の週です。
23-28週ころ(6-7月上旬)はRSウイルス感染症が流行っていましたが、最近はアデノウイルス感染症とヒトメタニューモウイルス感染症が多いです。よく報道のあるヘルパンギーナは7月に多かったですが、8月は減っています。
元気そうだけれども近くに新型コロナの人がいたからと検査すると陽性だったり、しんどそうで新型コロナか、インフルエンザかと思って検査しても陰性だったり、臨床症状だけではわからないことも多い。
さらに、もう一つ我々を混乱させることがある。今年3月ころまでは2022年7月以降に新型コロナにかかった人でもう一度感染する人は100人に1人くらいだった。
それが今は、2度目の感染の人が増えている。過去の感染のある人がかかりにくいということにはならない。前日のお子さんは7月20日に発熱して新型コロナ陽性で、症状も全くおさまっていたが、8月10日に発熱し、またも新型コロナ陽性になっていた。抗原検査の陽性バンドはしっかり出ており、前回の残存とは思えない。
赤ちゃん以外、同じシーズンに同じ感染症にかかるということは経験がなかったが、そういうことも起こっている。
こういうことが起こるのは流行株の違いなのか。
神戸市のデータを見ると、5月以降、新型コロナの株ではXBB株が流行っている。
神戸市:新型コロナウイルスの変異株 (kobe.lg.jp)
XBB株は図のBA.2.3.20系統とBA.2.75系統と同じBA2株の仲間なのであるが、以前の免疫はきかないということか。
感染したときはそれなりにしんどかったけれども、一度かかっても大して免疫はできないのか。各々の型はかなり違っていて、感染しても他の型にも効くような免疫はできないのか。ワクチンも流行のウイルス型と合うものでないと効かないのか・・・。
秋からはXBB株に対応するワクチンが出るそうである。
付き合えば付き合うほど、悩ましい感染症である。とはいえ、しょせん風邪ではあるが。
7月中頃、クリニックのセミが鳴きだした。
「セミが鳴いたからもうすぐ梅雨も明けるね」と言うと、家人は「うちのセミが鳴いてないから梅雨はまだ明けないよ。うちのセミはかしこいから。」との反応に笑ってしまった。“家人バカ”である。
親もこれでいいのかもしれない。“親バカ”ちゃんりんで、うちの子はええ子やから、かしこいから、と思っている方がお互い幸せかもしれない。それでいいと思う。
うちのセミが鳴いた日に関西の梅雨明け宣言が出た。
著者 たかのこどもクリニック 院長 高野智子
アレルギー
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