皮膚でおこっているアレルギー反応です。皮膚が荒れているとそこからアレルギーの原因になるもの(アレルゲン)が入り込み、アレルギー反応が起こるようになってきます。環境中にはダニやホコリだけでなく、卵の成分もたくさんあるそうで、卵を食べていなくても卵をアレルゲンとする皮膚のアレルギー反応が起こっていることがあるといわれています。したがって、皮膚のアレルギー反応を起こしにくくするためには、皮膚が荒れないように保湿することが大切になってきます。
アトピー性皮膚炎ばかりでなく、かぶれ(接触性皮膚炎)、ウイルス感染による発疹、とびひ、薬剤によるアレルギーなどいろいろなことが考えられます。
湿疹の様子と経過、血液検査などから判断します。
荒れた皮膚はアトピー性皮膚炎をおこしやすいです。
1.こすらないように泡で洗うこと
2.保湿剤を塗ること
3.適度な強さ、適度な量のステロイド軟こうを塗ることの3つで、スキンケアができているかをみます。
かくことは湿疹を悪化させます。
かゆみが強くて、掻いてしまうときには、かゆみ止めのお薬を飲むようにします。
皮膚は清潔に保ちましょう。たくさんの泡を作り、親御さんの手で、スピーディーに、かつ、首、脇、股などのしわのところを丁寧に洗いましょう。
『子どものアトピー性皮膚炎のための体の洗い方、外用薬・保湿剤の塗り方実践法』
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/43/medical/medical02.html
風呂上がり、しっとりしているうちに保湿をしましょう。 お好みのベビーローションでいいです。
アトピー性皮膚炎で受診しているお子さんは処方されている保湿剤、ヒルドイド®などを塗りましょう。
ステロイド軟こうはどれも一緒ではありません。効きめの強さがあります。
湿疹の程度と塗る体の部位によって使い分けます。
お風呂上がりに塗りましょう。多くの場合は1日1回でいいので、しっかり塗りましょう。
塗る人が手を洗い、大人の人差し指一節分の軟膏を大人の両手のひらに広げ、お子さんの体のその広さ分(実際にはすこし広めになる)に、さっさっとふた塗りします。
何回もすり込むようには塗らないでおきましょう。
湿疹の強さにもよりますが、1週間は決まった量を毎日塗ります。そうすると、よくなってくるはずですが、すぐには止めないで、徐々に減らしていきます。
例えば、毎日(1週間)→週に3回(2週間)→週に2回(2週間)→週に1回(2週間)というふうに減らします。
回数を減らして悪くなった時は、毎日塗ることに戻して、よくなったらまた徐々に減らしていくというやり方です。
気長に塗って、よくしましょう。
掻くと皮膚に傷ができて、そこがまたかゆくなり、湿疹ができるという悪循環になります。
軟膏をしっかり塗って炎症を抑えてかゆみをとりましょう。
かゆみが強くて、夜眠られない、無意識にかきむしってしまう時には、かゆみ止めのお薬(抗ヒスタミン薬:ザイザル®、アタラックスP®など)を飲みましょう。
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