こどもの病気いろいろ
便秘とは、便の回数が少ないこと 出にくいことをいいます。
排便が週に3回より少なかったり、 5日以上出ない場合や、毎日出ていても、出す時に痛がって泣く、肛門が切れて血が出るような場合も便秘です。小さい子から大きい子まで意外と多いです。
1. | 親御さんからお話をうかがいます。いつ便があったか、その時の便の量と硬さの記録があると助かります。 |
2. | 診察でおなかの様子をみます。 |
3. | 腹部エコー検査で便のたまり具合を見てみましょう。 |
4. | 必要な場合はレントゲン検査をします。 これらにより、便秘のタイプを判断します。 |
おなかのエコー検査:肛門に近くの腸(直腸)に便の貯まった様子 |
便秘のタイプ | 治療 |
---|---|
硬い便がいっぱいたまっている タイプ(腸はふくらんでいない) | 便を柔らかくするお薬 |
硬い便が大きな塊(便栓)をつくり、肛門に近いところの腸がふくらんでいるタイプ | 便栓をとる治療(浣腸)をしてから、便を柔らかくするお薬 |
便の硬さは普通だが便のたまっているタイプ | 腸の動きをよくするお薬 |
1. | 便の出やすいもの (いも、ヨーグルト、リンゴなど)を食べましょう。 |
2. | 水分はしっかりとりましょう。 |
3. | 便がしたくなったら、がまんせずトイレに行きましょう。 |
4. | できれば朝食後に、朝がむずかしければ夕食後に、便をするくせをつけるといいです。 子どもは学校ではうんちに行きにくいです。 |
【便を柔らかくするお薬】
モビコール®、酸化マグネシウム®、モニラック®、マルツエキス®
【腸の動きをよくするお薬】
センナ®、ラキソベロン®(ピコスルファートナトリウム®)、ガスモチン®、グリセリン浣腸
これらのお薬を組み合わせて、治療します。
薬の効き具合に個人差がありますので、お子さんの排便の様子をみながら調節しましょう。
「たかのこどもクリニック」に来られ方には便秘カレンダーをお渡しします。
どのような硬さの便がいつ出たかを記録しましょう。
便の硬さはこのスケールを用います。
アレルギー
〒655-0004
神戸市垂水区学が丘7-1-30 東多聞台クリニックビレッジ
Copyright (C) 垂水区 小児科・アレルギー科 たかのこどもクリニック. All Rights Reserved.