こどもの病気いろいろ
5歳すぎても週に2~3回以上夜間に尿を漏らすことが3か月以上続く場合を夜尿といいます。
意外と多く、7歳のお子さんの10%に夜尿があると言われています。でも、だんだんに減って成人になるまでに治ります。
夜尿の治療は「おこらない」が基本です。気長に頑張りましょう。
3つのことからどのタイプの夜尿かを考えます。
1. | 尿検査:尿の濃さを見て、薄いおしっこがたくさん出る病気(尿崩症)がないかをみます。 尿が薄い病気の時は専門病院に紹介します。 |
2. | おしっこをいっぱい貯めてエコー検査をします。 尿をためられる膀胱の大きさと、尿をしてから、もう一度膀胱の大きさを見て残尿がないかをみます。 |
3. | 夜間おむつに漏れた量(重さ)と朝一番のおしっこの量を親御さんに記録してもらいます。夜間の尿量をみます。 |
夜尿には3つのタイプがあります。尿をためる膀胱の大きさが小さくて漏れ出てしまうこと、膀胱の大きさは普通だけれども夜間の尿量が多くて漏れ出てしまうことで分けます。
尿を貯められる膀胱の大きさ | 夜間の尿量 | |
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膀胱型 | 小さい | 普通 |
多尿型 | 普通 | 多い |
混合型 | 小さい | 多い |
1. | 「夜尿があってもしからない」が基本です。 |
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2. | 水分を昼にたくさんとって、昼におしっこをたくさんしましょう。 |
3. | 夕食後から寝るまでの水分はひかえめにしましょう。 |
4. | 塩分控えめの食事にしましょう。 |
5. | 寝る30分前と寝る直前に2回おしっこに行きましょう。 |
6. | 最後まで尿を出し切るような気持ちで、きばっておしっこをしましょう。 |
1. | 便秘があるときは治療しましょう。 |
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2. | ミニリンメルト®をねる30分前に内服: 尿を濃くして夜間の尿量を減らし、夜尿をなくす治療です。 薬の量を調節すれば、ほとんどのお子さんに効果があります。 しかし、根本的に夜尿が治るわけではありません。 |
3. | アラーム療法: 夜間睡眠中のおもらしの始まった時にアラームのスイッチが入り、お子さんを音や振動で覚醒させるものです。 3か月で60%程度のお子さんに有効と言われています。 |
4. | 膀胱の緊張を和らげるお薬(抗コリン薬、β3受容体作動薬): 膀胱の緊張をやわらげ、膀胱にためられる尿量を増やすようにします。 |
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