ぼちぼち通信
ぼちぼち通信
お変わりございませんか。夏至が過ぎてしまいました。
暑くなりました。梅雨だったのに、雨は少なく、むしむしと暑いです。こんなに雨が少なくて、夏の水は大丈夫かしら。
蝉が鳴いてないのに、梅雨明けが出ましたが。
RSウイルス感染症が所により流行っています。今のところ、昨年ほど爆発的な流行ではないです。
東京ではインフルエンザで学級閉鎖と聞きます。南半球ではインフルエンザが流行っているとか。その持ち込みかもしれません。神戸市のインフルエンザの発生報告は今のところ、ゼロです。
彼女の人生をたどる、実際の映像をつないだドキュメンタリー映画だった。言うまでもなく、オードリヘップバーンは美しかった。彼女は第二次世界大戦の前1929年に生まれ、戦時中に子ども時代を過ごしていた。
食べ物のない時代をすごし、両親も離婚して、苦労されたようだ。バレーが大好きでバレリーナになりたかったそうだが、プリマにはなれないとバレーをあきらめ、女優になったとか。アーモンドのような大きなきれいな目、上品なふるまいに引き付けられた。
女優としても素晴らしかったが、晩年、積極的にユニセフの活動をしていたことにも感銘を受けた。
貧しい子どもたちに元気を与え、自分は広告塔として、ユニセフの活動資金を集め、貧しい子どもたちを援助するのが仕事であると言っていた。
1980年代であろうか、飢えたやせ細った子供たちの映像があった。むしろでくるまれているのは亡くなった子どもであろう。胸が痛む。
https://www.unicef.or.jp/partner/audreyhepburn/
こういう世界があるんだ。今も。
帰ってユニセフのHPを見る。今も飢えた子どもがいる。水が自由に手に入らない子どもがいる。不衛生な中で暮らしている子どもがいる。教育の受けられない子どもがいる。
知識としてなんとなく知ってはいたが、現実は何も知らないと痛感する。
戦争や内戦、貧困で、食べ物、水を手に入れることができない。教育をまともに受けられない。
お金で解決できることは富める国が援助したらいい。戦争に援助するくらいなら、こちらに援助すべきだと思う。
しかし、お金で解決できることは一時のことである。その国の人たちが安定して文化的な生活を送るためには、自分たちで何とかできるようになるように援助していかないといけないと思う。それには、教育が大切だと改めて思った。
日本は豊かな国である。子どもの貧困が言われはするが、アフリカの貧しい国に比べたら恵まれている。その中においても、未来を作ってくれる子どもたちの教育はとっても大切であると思う。
今、たくさんのワクチンをするようになって、生後2か月から毎月、赤ちゃんがワクチンに来てくれる。
子どもの変化を見るのがとっても楽しい。
2か月・・・まだ何か全くわかっていない。寝ている子もいる。
3か月・・・ここはどこだと少し不思議なお顔。笑いかけると微笑み返してくれる。子どもはどこでスマイルを覚えるのであろうか、といつも不思議になる。
4か月、5か月・・・診察しだすと多くのお子さんが自ら微笑んでくれる。これから、注射されるのに。先月の注射の記憶はないのか・・・。看護師さんと私に腕を持たれて、これは何かおかしいという顔になる。そして、注射。泣く。注射の後、泣きながら、ちょっと泣き止んで、「こいつにやられた」という顔で私をチラ見する、そして、また泣く。これを繰り返す。ほんとに申し訳ない。あのスマイルを裏切ってしまった。
9か月・・・9か月健診とB型肝炎ワクチンを一緒にしているが、身長体重の計測の時からほとんどのお子さんが大泣きである。お母さんは横にいるが、ちょっとの間、離れるのさえ怖いよう。母に抱かれ、私が母と話している間は泣かないが、私がちょっとでも触れたら大泣き。お母さん大好きが伝わってくる。よかった。立派な発達である。
1歳、1歳半にまた、たくさんワクチンをするが、診察室に入るときから泣く子が多い。何をされるかが、される前から分かっている。賢くなったもんだ。
2歳前、注射で来ることもなくなると、今日は注射されないとわかるのか、一人で診察室の椅子に座り、おなかのシャツを自分でめくり、次に背中を見せてくれ、聴診が終わると、自分で口を開けてくれる。何とも手順をよくお分かり。
私がお母さんとしゃべっているのが終わるころ、自分からバイバイと手を振って、椅子から降りて出ていく。
私が終わりとも何とも言っていないのであるが、終わりという感じがわかっている。
2歳で立派に社会とのかかわりを覚えていくのを感じる。何とも賢い。2歳は立派な社会人。
そんな子どもの発達を見ながら、このクリニックももうすぐ2歳になる。賢くなったかしら・・・。
著者 たかのこどもクリニック 院長 高野智子
アレルギー
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