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ぼちぼち通信-No24|垂水区の小児科・アレルギー科 たかのこどもクリニック|

ぼちぼち通信

ぼちぼち通信
BochiBochi Tsushin
No.24
2022.05
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お変わりございませんか。
日が長くなりました。夕方に発熱外来(駐車場でやっています)がまだ明るいのはうれしいです。
新型コロナウイルス感染症、最近は「学校に感染者は聞いていません」と言う方から陽性者が出ること多し。かくれ感染者がいるのかもしれません。
そしてなぜか、4月から5月はじめ、カンピロバクター腸炎が8名いました(院長コラムを参照ください)。
子どもは生肉を食べるのは止めましょう。肉は火をしっかり通して食べましょう。

-ワクチン嫌いの人たち-

任意接種(有料)のワクチンを積極的に勧めるほど、ワクチンに熱心な医者ではないが、何も接種していない母子手帳を見るともったいないと思ってしまう。ワクチンの恩恵を受けていないことに。

 

ワクチンは先人の知恵だと思っている。病気になったら大変なことになるかもしれないから、病気は起こさないような病気のエッセンスを体に入れて、体に病気の免疫を作らせる。これは素晴らしい知恵である。

 

吉村昭
雪の花の表紙イメージ

日本でのワクチンの始まりはこれだろう。
人がバタバタと亡くなっていた天然痘にかからないように、日本で初めてのワクチンを普及させた話である。
死んでいく病気の素をうつのであるから、どんなにこわかったであろう。
こういう歴史を経て今のワクチンがある。ワクチンのおかげで天然痘は撲滅された。

 

定期接種の接種率は95%くらいである。お母さん方、えらい。
定期接種になっているワクチンの病気はどれも大変な病気である。
皆がかかることはないが、なったら後遺症を残したり死亡したりする病気、または、多くの人がかかるが、その中に重症な合併症を起こす人がいる病気、のどちらかである。

 

ワクチン開発にどれくらい年月がかかるのかわからないが、相当の年月がかかる。
そのワクチンが人に使って安全で効果があるとわかってからも、もっと言えば海外では定期接種でうっているようなワクチンでも、日本で定期接種されるには10~20年かかっている。
新型コロナウイルスワクチンだけは、すぐにうてることになったが、これはこれまでの日本の歴史にはなかったことである。

 

しかし、皆がワクチンをうってその病気が非常に減ってしまうと、我々はその恩恵を忘れてしまう。
私も若き頃、「衛生状態がよくなって、日本脳炎なんて見かけない。日本脳炎ワクチンはいるんですか?」などと言ったとき、ベテランの先生から、「日本脳炎は大変な病気だから。ワクチンのないころは後遺症を残した子どもがたくさん出たから、うたないとだめよ。」とぴしゃりと言われたことを覚えている。

 

私でもワクチンの恩恵を感じる病気がある。細菌性髄膜炎である。
2008~2010年にヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンが販売になり、2013年に定期接種になるまでは、私でも年に3~5人の細菌性髄膜炎を経験し、残念な経過になった症例もあった。
早期に治療開始できないと経過が悪くなることが多く、医者としても身の危険を感じる病気であった。

 

定期接種になってから、定期接種対象の子どもの細菌性髄膜炎は全く見なくなった。ワクチンの効果のない肺炎球菌があるので肺炎球菌による髄膜炎はまだ残っているが、減っている。ワクチンの効果は大きい。

細菌性髄膜炎の発症率

細菌性髄膜炎はみんながかかる病気ではないが、なってしまうと60%が死亡もしくは後遺症を残す病気である。そういう意味ではワクチンは一種の保険である。
車に乗る人が保険を掛けるように、ひょっとしてかかるかもしれないから、ワクチンをうつのである。ワクチン嫌いの人はどうしてこの恩恵を受けないのか・・・。

 

ワクチン嫌いの人とお話しすると、とにかくワクチンが嫌いだと感じる。自然でいきたいと。
これがご本人のことならそれでもいいのである。でも、ワクチンを受けるのは子どもである。
もし、ワクチンで防げるような病気になってしまったら、本人はどう思うであろう。

 

ゆるーく筋トレ始めました

「先生、コロナ大変でしたか。痩せましたね。」と患者さんのお母さんに言われた。「いや、そんなに大変でも・・・」と答えたのであるが、新型コロナに感染してではなく、開業してから5㎏くらい体重が減ったのである。
おかしい。

 

病院勤めのころの方が、当直もあり、通勤も遠く、家のことももう少ししていたから、大変だったはずなのであるが・・・。
今は、通勤は近く、車で、夜は毎日自分の布団で眠り、家のこともほとんどさぼっている。
歩いての通勤も夜が遅くなるからと、頓挫してしまった。
気が付いた。これは健康にやせているのでなく、筋肉が脂肪に置き換わるか、細っているだけだと。

 

これはまずいと、近くのジムに通うことにした。
知人はインストラクターの先生についてやった方がいいとアドバイスくれたが、きっと時間が守れず、行けないことになってしまいそうで、自由に行けて、自由にできる近場で妥協した。

 

インストラクターの先生から、「無理しないでくださいね。(老人は)負荷かけすぎると、関節や腰痛めますから。」と言われた。筋トレ大好きの息子からも、「ゆるーくやっといて。続けることが大事やから」と。
筋トレマシーンには、「おもりは10回やっとできるくらいのおもさでやりましょう」となっているが、そんなことしてはいけないようである。一番軽いのでやっている。こんなんで筋力つくのかなと思うものもあるが。

 

やりながら、ふと、何でも始めからパーフェクトをめざさないのがいいのだろうな。
学校に行きにくくなった子が「月曜日の1時間目から行きます」なんて思わないで、行ける時間から、週に何回かでも行けたらそれでいいというとこから始めるのがいいのかな。
子育てもしかりかな。パーフェクトをめざさない。子どもは育つ力、道を持っているから、ゆっくーり育っていくのを見守ることも必要かな。多少の凸凹は大目に見て。

 

こんな大人でもゆるーく始めて、徐々に伸びていけるのか楽しみにしている。まずは続けることから。

 

著者 たかのこどもクリニック 院長 高野智子

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