たかのこどもクリニック
たかのこどもクリニックHOME

ぼちぼち通信-No17|垂水区の小児科・アレルギー科 たかのこどもクリニック|

ぼちぼち通信

ぼちぼち通信
BochiBochi Tsushin
No.17
2021.10
一覧を見る >>>

急に寒くなりました。この間までは半そでTシャツ、寝るのもタオルケットだったのに。
新型コロナウイルス感染症も嘘のように少なくなりました。都会も二けたの陽性者数です。よかった。皆さんよく辛抱しました。私はワクチン効果だと思っています。しかし、このワクチンは効果が続かず、また流行になるのかもしれません。
3回目ワクチン接種が決まったようです。

-真鍋さんがノーベル物理賞を
受賞されました-

日本人がノーベル物理学賞受賞のニュースにすごいと喜んだ。しかし、よくよく経歴をみると、すべてアメリカでの仕事だった。ルーツは日本人、愛媛県のお生まれだが、研究はすべてアメリカでの仕事であることにちょっと寂しい気がした。
真鍋さんはインタビューで、アメリカは自由で、思う存分にお金を使い、自分の好きなように研究ができたと言っていた。
日本ではそれができにくいということかもしれない。そして、「最近の日本における研究は以前に比べて好奇心に駆られたものが少なくなっているように思う」と言われていた。そうかもしれない。
研究者も短期間で結果を出さなければならず、好奇心だけではやっておれないのだと思う。


真鍋さんは日本では政策決定者(おそらくどのような研究に研究費を投入するかを決める人)と科学者(実際に研究する人)がコミュニケーションをとっていないとも言われていた。日本にも優秀な研究者がたくさんいるのに活かせてないのではないかと思う。
卑近な話で申し訳ないが、新型コロナウイルスワクチンも、イギリス、アメリカだけでなく、中国やロシアも国産のワクチンを持っているのに、日本はまだである。昨年の日本ワクチン学会の講演を聞いていて思ったが、優秀な研究者がばらばらに小規模にやっている気がした。国を挙げて、もっとお金をつぎ込んであげないと研究は進まない。
研究はとってもお金のかかる仕事だと思う。しかしそれをやっていかないと、いざというときに成果を上げられないのではないか。


真鍋さんのインタビューの中で、ハーモニアスという言葉が聞こえてきた。自分は人と調和的に生活することが苦手だから日本に帰らないとジョーク的に言われていた。人との調和、これは大切だとは思う。
日本の集団はお互いの気遣いで成り立っている部分があるが、これができないとはじき出されてしまうのはどうかと思う。
私は学校教育の中でもこれを感じることがある。人とのかかわりが苦手であるお子さんが、能力を持っていながら学校に行きにくくなる事例を見かける。日本から天才がいなくなってしまうのではないかと懸念する。残念である。


不登校と子どもの自殺が
過去最多

『令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について』https://www.mext.go.jp/content/20211007-mxt_jidou01-100002753_1.pdf
によると、小学生11.3万人(小学生の1.8%)、中学生17.4万人(中学生の5.4%)が不登校となっている。
不登校は年ごとに増えている。
https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

小・中学校における長期欠席者の推移

増加の原因はコロナもあるだろう。学校へ行かない自宅生活を経験して、不登校予備軍の子が不登校になってしまったように思う。でも、コロナ以前から増えている。
「僕はこれをしたいから学校に行かない」というなら、それもいい。でも多くはそうではない気がする。
小学生の不登校の子は、「学校へ行きたくないから行かない」という子が多い気がする。何か行きたくない理由、原因があるのだろうけれども、私にはわからないことが多い。

 

中学生になると、「体がしんどくて朝起きられなくて」、「朝おなかが痛くて、頭が痛くて」、「朝起きるけれども眠たくてまた寝てしまって」、学校に行くことができないと言われる方が多い。
ベースには学校に行こう・行きたいというモチベーションの低さがあるように感じるが、身体的にも調子が悪いようである。起立性調節障害の所見を認めることもあるが、原因はそれだけではないような・・・。その治療をしても回復する子は一部である。

 

前任地でおなかが痛いと中学校を繰り返し長期間休む子がいた。いろいろ検査もしたが何も異常なく、原因がわからないままであった。高校生になって外来受診も途絶えたが、19歳ころにひょっこりやってきた。大学へ行って楽しくやっているとのこと。お腹も痛くないとのこと。中学時代のことを聞くと、自分でもあれは何でだったかわからないと言う。
思春期の嵐か・・・。うまく乗り越えてくれてありがとう。皆がこうなってくれるといいが。


悲しいニュースである。同報告書によると、子どもの自殺も増えている。小学生の自殺もニュースで聞くようになった。2020年度は小学生7人、中学生103人、高校生305人の自殺が報告されている。何が理由であろうか。半分が理由不明となっている。他に解決方法はあったであろうに・・・。

令和2年度の学年別児童生徒の自殺の状況

 何か手助けはできないか。何ができるであろうか。

おばあさん、ありがとう

駐車場の草をひいてくれているおばあさんの写真 日曜日の昼下がり、クリニックに来ると、駐車場の草をひいてくれているおばあさんに出会う。車が来たのにも気が付かれない様子。
ありがとうございますと頭を下げると、「何かお医者さんのお役に立ちたくて」とのこと。申し訳ない。涙が出そうになる。
こういう方に支えられていることに感謝します。何かお役に立てるようにがんばります。私もこういう人になりたいと思いました。

著者 たかのこどもクリニック 院長 高野智子

お問合せTEL
078-747-0701
WEB予約
初診も可能
WEB予約QRコード
診療時間
午前診 
9:00~12:00
ブラウンハート ブラウンハート ブラウンハート ブラウンハート ブラウンハート ホワイトハート
予約診
14:00~ 16:00
レッドハート レッドハート イエローハート レッドハート レッドハート イエローハート
午後診
16:00~ 19:00
ブラウンハート ブラウンハート イエローハート ブラウンハート ブラウンハート イエローハート

土曜日は13:00まで

休診日:日曜・祝日

予約診療

月・火・木・金(アレルギー・予防接種・健診)

※予防接種は午前診・午後診でもご予約できます

水・土(相談外来18:00まで)

アレルギー  
WEB予約
お知らせ

PAGETOP