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ぼちぼち通信-No16|垂水区の小児科・アレルギー科 たかのこどもクリニック|

ぼちぼち通信

ぼちぼち通信
BochiBochi Tsushin
No.16
2021.09
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さみしい夏でした。雨が多く、コロナでどこへも行けず、家族で集まることすらできず、何のイベントもない夏。
オリンピック・パラリンピックが唯一の救いでした。と思ったら、虫の声が聞こえていました。今年はセミが鳴ききっていないのでは・・・。

新型コロナの感染者が急速に減ってきています。このまま、第5波までで終わってくれ、と願うような気持ちです。
マスク生活には慣れましたが、がまん、がまんはもう限界でしょうか

-神戸市でも新型コロナワクチンの12-15歳の接種が始まっています-

当クリニックでは7月から新型コロナワクチンの接種を始めました。
高齢者の個別接種は4月ころから始まっていたのですが、私は高齢者には対応できないと思い、二の足を踏んでいました。
12-15歳にも接種されると決まったころから、お子さんのお父さんお母さんを中心に接種を始めました。始めた途端、国からのワクチン供給が途絶え、お休みとなりました。
8月11日に再開されましたが、ワクチン供給に上限が設けられ、週に4本しかいただけず、希望の方はたくさんおられるのに申し訳ない状況でした。12-15歳の接種が始まり、上限は徐々に増えて、現在は週に14本いただいています。

 

神戸市では8月31日に12-15歳に接種券が発送され、9月2日から接種可能となりました。
ワクチンの配給が増えるたび、6人単位で予約枠を増やしていくのですが、一晩にして予約枠が埋まっていくことにびっくり。
ワクチン接種の突然のキャンセルが出たとき、「今日ワクチンうてますよ」の一斉メールを流すと、すぐさま5-6人から電話があったことにもびっくり。皆さん関心が高いです。こんなに打ちたい人多いなら、もっとやりたいですが、供給が限られ、申し訳ありません。

 

2回接種率は国民全体では49%(9月21日現在)と言われていますが、高齢者の2回接種率は88%ですので、高齢者以外の人の2回接種率は33%でしょうか。若い人だけの接種率はもっと低いでしょう。
https://cio.go.jp/c19vaccine_dashboard

 

成人のワクチン接種は楽でした。泣かない、暴れない、押さえがいらない。皆さん嫌だなと思い、ワクチンに来られているのでしょうが、そこは大人、潔く応じてくれます。
12-15歳はいろいろです。「誰がワクチンを打とうと決めたの」と聞くと、多くはお母さんの顔を見ます。いざ打つとなったら、「やめて、待って」と尻込みする子がいたり、身構えて体が傾いていく子がいたり、やはり子どもです。

高校生になると、自分でワクチン接種を決めた子が増えてきます。
部活など、活動を制限されたくないという思いから接種を決めている子が多いように感じます。 お父さんお母さんたちは子どもにワクチン接種をするか、悩まれることでしょう。 小児科学会が指針を出していますが、はっきり言っているのは「重篤な基礎疾患のある子は打ちましょう」だけです。あとは、「ワクチン接種の効果はありますが、よく相談して決めましょう」です。
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20210903_corona.pdf

 

ワクチン接種には2つの目的があると思います。 一つは「その病気にかかると非常に重症になり、命を落とす、もしくは後遺症を残すかもしれないから自分のために接種しましょう」というのがあります。多くのワクチンはこれでしょう。
もう一つの目的は「感染して他の人にうつさないために接種しましょう」があります。 風疹のワクチンはこれでしょう。
風疹にかかっても、子どもが重症化することはまれですが、妊娠初期の妊婦さんがかかると、おなかの赤ちゃんに心臓の奇形や難聴などをおこすことがあります。そのため、社会みんなでかからないようにして、妊婦さんを守ろうというのが風疹の予防接種だと思います。

 

新型コロナワクチンは、年齢により目的が違うように思います。 40歳以上の方や基礎疾患のある方は自分が重症化しないために受けるのがいいでしょう。一方、基礎疾患のない若い方は社会的な意味合いが強いと思います。
10代もそうでしょう。現在のデータでは子どもが新型コロナにかかって重症化する率は非常に低く、重症化するからワクチン接種をするという意味合いは低いと思います。
おうちに高齢の方がおられる、お父さんお母さんに基礎疾患がある、受験がある、部活など活動を制限されたくないと考える方は受けられてはどうでしょうか。

 

問題は副反応です。接種直後のアレルギー反応、迷走神経反射は一定の確率で起こるでしょう。
注意して観察して、医療者が対応しましょう。それより気になるのは、どのワクチンも100万回接種に1人は起こってくるような後遺症です。残念ながら、これに関しては全くわかっていない 。
8月22日までに、ワクチン接種後に死亡した例が日本で1093例報告されていますが、科学的な因果関係がわかっているものはない。心筋炎・心膜炎は89例あり、100万回接種で0.7件と報告されていますが、これもよくわかっていない。専門家の先生はこのところを是非とも明らかにしてほしい。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou-utagai-houkoku.html

 

そしてもう一つ問題は、ワクチン接種後の効果とその持続です。
発売当初は90%の感染予防効果という触れ込みでしたが、最近はブレークスルー感染(ワクチン接種した人の感染)も報告されており、ワクチン接種は重症化予防に効果ありとなっているように感じます。
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/effect/

 

医療者、高齢者の3回目接種が決まったようです。インフルエンザワクチンのように、何回も接種しないといけないワクチンになっていくのか・・・。このワクチンをもう1回はつらいかも。ワクチン接種後の効果とその期間も是非とも明らかにしてほしい。


手足口病に助けられて、次は・・・

手足口病がこの地域で流行っている。

手足口病写真発熱から始まることが多く、その時は手足に発疹はないことが多い。しかし、喉は赤くてぷつぷつや小アフタができていて、手足口病と診断できる。手足口病の喉を見ると、ほっとする。これは新型コロナではないと確信できるので。RS流行後の、親にもわかりやすい救世主病名である。
同僚がかかった時は、めちゃくちゃ喉が痛いと言っていたが、子どもはそこまででもないのか。何とか水分も取れて入院になるほどの症例が少ないのも救いである。

昨年、何の流行もなかったので、今年はRSウイルスが流行し、手足口病が流行した。さて、インフルエンザは・・・。これは全くわからないが、この流れだと流行するのではないかと思っている。

であるのに、インフルエンザワクチンの供給が少ないとの情報である。「昨年の70%しか持ってこれません」と卸さんから早々に連絡あり。日本脳炎ワクチン、おたふくワクチンにつづき、インフルエンザワクチンも供給不足。コロナにかまけて、子どものワクチン、なんか手抜いているのでないかと疑いたくなる。ワクチンメーカーさん、がんばってください。

 

当クリニックでは10月1日からインフルエンザワクチンのWEB予約を始めます。インフルエンザワクチン接種は10月26日から火曜日と金曜日の夕方と土曜日の午後に行います。

詳しくはこちらから >>>

 

著者 たかのこどもクリニック 院長 高野智子

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