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ぼちぼち通信-No12|垂水区の小児科・アレルギー科 たかのこどもクリニック|

ぼちぼち通信

ぼちぼち通信
BochiBochi Tsushin
No.12
2021.05
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Tシャツにブラウスでいいかなと思ったら、すぐに梅雨になってしまいました。
今年は梅雨入りが5月16日(近畿地方)と例年より3週間くらい早いそうです。昼でもうす暗く、じめじめと嫌ですね。
皆様いかがおすごしでしょうか。 コロナ流行、終息の兆しは見えず、本来ならオリンピック前で日本中が盛り上がっているはずだったのですが・・・。

-新型コロナワクチンを接種していただきました-

お先にすみません。新型コロナワクチンを接種していただきました。
これまでにないワクチン、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンをうちました。これを考えた人は賢いですね。
ウイルス蛋白の遺伝情報の一部のmRNAを人にうって、人の体でウイルス蛋白の一部を作らせ、それに対する抗体を人の体に作らせる。ウイルスの遺伝子配列がわかれば、どんなウイルスのワクチンでもできてしまいそうです。

 

しかし、このワクチン接種はしんどかった。注射は全く痛くない。しかし、うった直後からうった方の腕、肩が重い、そしてなぜか、うった側の足も重いように感じる。翌日はうった方の腕が痛くて上がらない、ズボンがあげられない、体がだるい。
特に2回目接種の翌日は体がだるくて、仕事には行きましたが、夜には何もできないくらいしんどくて寝てしまいました。
体が火照り、37.6度の発熱があり、眠ることもできず、腕が痛くて寝がえりも打てない。

 

全く私の勝手なイメージですが、1日目にウイルスのmRNAが細胞に取り込まれ、2日目に私の体の中でウイルスのスパイク蛋白ができ、体は異物が入ってきたのにびっくりして戦闘モードにはいっているような感じでした。
風邪の引き始めのようなだるさ、しんどさです。それが、3日目には嘘のようにすーと引いて元に戻れました。

 

うちのクリニックのスタッフもワクチン接種の翌日は今までにないしんどさと言っていましたので、多くの方が同じような反応なのでしょう。日本での医療者の新型コロナワクチン接種の調査によると2回目接種後20歳台の50%は発熱するそうです。
50~60歳台の女性の発熱は20~30%くらいとなっており、自分は大丈夫かと思いましたが・・・。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkoujoukyoutyousa.html

 

そのしんどい日に私は高齢者の新型コロナワクチン接種の当番にあたっており、接種医をしました。接種される方はほとんどがご自分で歩いてこられ、自分で予約をとれるような健康な方か、予約を取ってくれるご家族がおられる方で、恵まれたお年寄りだと感じました。
70歳台の女性は若々しく感じ、90歳台でもしっかり歩いてこられる方は本当素晴らしいと感激しました。
しかし、やっていくうちに疑問を感じるようになりました。この段になって、お年寄り中心のワクチン接種でいいのかと思いました。
確かに第一波はお年寄りの感染者が多く、死亡者も多かったから、お年寄り中心のワクチン接種の方針になったのでしょう。

 

しかし、第四波は40~50代の死亡率も上がっており、最近、20代、30代の死亡例も報告されました。社会的な免疫という観点からも、動き回る若い人、40~50代の人にワクチン接種をして、集団免疫を作ってお年寄りを守るという方法の方がよかったのでないか。
また、対面でしか働くことのできない職種の人(警察官、老健など施設で働く方、学校の先生、幼稚園保育所の職員さん、交通機関で働く人たち、飲食店の方等々)、要するにテレワークでは成り立たない仕事で働く人たちから接種していくようにした方がよかったのではないかと思いました。

今さらこんなこと言っても仕方ないですね。こうなったら、希望する全国民に早くワクチン接種がされることを祈ります。できるお手伝いはしますので、行政の方、スピーディな段取りをお願いします。

日本脳炎ワクチン、おたふくワクチンが全く不足しています

日本脳炎ワクチンは国内では2社が生産しているが、その1社のワクチンの製造工程に問題があったとのことで、今年1月から生産がストップしている。もう1社が増産して、例年の1/3くらいの供給になるとのことであるが、うちがこれまでに取引のない方のワクチンであるので、全く入ってこない。
接種希望の連絡をいただいている方が45名くらいいらっしゃるが、月に接種してあげられるのは5名くらいである。
本当に申し訳ない。https://www.mhlw.go.jp/content/000720641.pdf

 

おたふくワクチンも国内では2社のワクチンがあるが、その1社の製造工程に問題があり、4月から出荷がストップしている。
おたふく難聴を予防しようと、1歳になったら接種を勧めていたが、これがままならなくなった。

ワクチンが不足すると出荷制限がかかり、クリニックから卸に自由に注文できなくなる。
ワクチンは過去の取引割合に応じて、製造・販売会社から卸に分配され、そこから卸の各支店、各担当者に分配され、担当者は過去の取引割合で我々に分配してくれているようである。これまでに取引のないワクチンは分配されない。
我々は卸さんから、いつ、何本ワクチンが入荷するかも全く分からない状況である。患者さんからも問い合わせいただくが、いつ接種できるのかをお答えすることができない。申し訳ない。

 

ワクチン不足でワクチン接種が出来なくて、日本脳炎になったり、おたふく難聴になったりしたら、だれが責任を取ってくれるのであろう。大きな供給不足がないように、厚労省はこまめに管理していただけないものか。
今は新型コロナワクチンでそれどころではないのかもしれないが・・・。

どちらのワクチンも2022年には供給回復の予定である。元の状態に戻るにはあと1年くらいかかるかもしれない。
遅くなっても、接種年齢の方、未接種の方は必ずうってください。

 

著者 たかのこどもクリニック 院長 高野智子

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