ぼちぼち通信
ぼちぼち通信
7月は雨が多かった。8月、セミが鳴きだし、暑い日差しがもどってきました。ようやく夏になった感じです。
蒸し暑い日が続いていますが、お変わりございませんでしょうか。
今頃はオリンピックだったのに・・・。この事態はだれも予想ができなかった。新型コロナ感染症の流行は4月のピークよりも大きくなり、自粛規制がかかる一方で、Go to キャンペーンは続行され、どうしていいのか・・・。
個人に判断が任されているのはうれしいような、心配なような。皆さんどうされておられますでしょうか。
開院から1か月、ぼちぼちです。私としては、次々と起こる新しいことに『ピカくん目をまわす』状態であります。
請求書、引き落としの連絡・・・、出ていくばかりで入ってくるものはなく(医療では収入はあっても入ってくるのは2か月後)、来られる患者さんも多くはなく、どうなるのだろうと暑さの中で寒くなっております。しかし、「千里の道も一歩から」と家族に励まされ、来ていただける方を大切に、“クリニックでできる最高の医療とサービスを”の精神で頑張ろうと思います。
どういう理由で来られたかを見てみました(図)。
発熱を理由で来られた方は全体の16%と少なく、鼻水や咳などの風邪症状の方が3分の1、湿疹・蕁麻疹・アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患で来られた方が3分の1でした。
アレルギー疾患や便秘の方が多いのはホームページをみてきてくださったかなとうれしくなりました。小児神経外来は週1回ですが、コンスタントに予約が入っています。
高校、大学と同級生の福井大学医学部耳鼻咽喉科の藤枝重治教授が、地域の調査をして高校生の1/3はアレルギー性鼻炎を持っていると講演していました。その時は「ほんまにそんなに多いかいな」と思いましたが、開院してアレルギー性鼻炎と診断されて来られる方が多いです。
舌下免疫療法に興味があると言われた方も10人以上おられました。必要な検査をして、適応のある方に舌下免疫療法を開始しました。子どもはスギより、ダニに対するアレルギーの方が多いようです。
舌下免疫療法は少量のアレルギーの素(アレルゲン)を舌の下に入れて、体をそのアレルゲンに慣れさせてアレルギーを起こしにくくする方法です。
現在、6名の方が治療を行っています。お薬を舌の下に入れて5分間じっとするという難しい作業ではありませんが、毎日、3年間続けないといけません。気の長い治療です。
口の中がかゆくなるなどの副反応も特にはじめのうちはあり、注意しないとなりません。治療を始められた方は大丈夫かな、連絡がないのはいい知らせかなと思う毎日です。
子どもでは70%くらいの方に少なくとも短期的効果があると言われています。
2018年から子どもにもやり始められたところですので、長期的な効果はこれから明らかとなってくると思います。これで、アレルギー性鼻炎の鼻詰まりや鼻がかゆいなどの症状が軽減されたらうれしいです。
気になる方は水曜日の午後以外、いつでも相談においでください。
著者 たかのこどもクリニック 院長 高野智子
アレルギー
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