ぼちぼち通信
ぼちぼち通信
今年の七夕は雨でした。そして、九州で、長野で、豪雨による大きな災害が起きました。亡くなられた方もたくさんおられ、本当に痛ましい。残念です。自然災害は避けようにも避けられない部分があります。きっと一瞬の出来事だったのでしょう。
ご冥福を祈ります。これ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。
都会では新型コロナウイルス感染者が増えており、黄色信号が灯っています。そして、我々の地域でも新たな感染者がありました。これ以上感染が拡大しないことを、これも祈るしかない。どちらにも我々は無力です。
日本が豪雨災害や新型コロナウイルス感染症で大変な中、こんな暢気なことを言っていていいのかという思いはありますが、7月1日より開院いたしました。これまで80名余りの方に受診いただき、チャレンジャーな皆様に感謝申し上げます。
我々医療者も自分の勤める病院と、勤める病院の周辺の自分の専門とする科(私なら小児科)の情報しかわかりません。自分が病気になっても、この地域でどこに受診したらいいか、全くわからないのが現実です。
診てもらうならいい医者にかかりたいというのが誰もの本音でしょう。
私は2004-2009年この地域で働いていましたが、それ以降、隣県(大阪)で勤めており、私のことを知る方はもう少ないはずです。その中、見も知らないクリニックへ、見も知らない医者のもとへ受診していただいた皆様に感謝します。
現在の標準的な医療を心がけていますが、慣れない中、十分に説明ができていない部分もあり、すみません。たまに夫(水曜日の午後に小児神経を担当しています)が後ろで私の診察を見ていて、「手早いが、もう少しちゃんと説明したほうがいいんじゃない」とお叱りを受けました。その通りです。
大阪では、救急医療をやっていました。とにかくスピーディにトリアージして、次々こなしていました。
こんなに時間があるのに、そっけなく申し訳ありません。何でも聞いてください。何でもスピーディにお答えします。
この地域で新型コロナウイルス感染者が出ています。
見えない感染症。
これまでの国内での報告、大阪での経験からは、子どもの新型コロナウイルス感染症は重症になる方は少なく、普通の風邪と見分けるのは困難かと思います。
感染した子どもの4割が無症状、症状があっても、発熱は2-3日が多く、咳もそうひどくない。近くに感染者がいなければ、新型コロナウイルスの検査にも至らないような症状です。困りました。
手洗いとマスク、人ごみを避けるしかないでしょうか。子どもは家族から感染している人が多く、ご家族も感染しないように、飲み屋さんとかカラオケとか“お酒飲んで密”は避けていただくのがいいでしょうか(そういう商売をされている方には申し訳ないです)。
そして、もし風邪症状がある時は、体を休めましょう。無理して学校へ行かない。習い事も休む。
新型コロナウイルス感染症も特別の薬があるわけでありません。
自分の体の中でそのウイルスに対する免疫ができて治っていく病気です。免疫を落とさないように、栄養をとって寝ることです。
一つ注意は、60歳以上の方と一緒に住んでおられる方は、濃厚接触を避けるようにしましょう。
若い人は治ります。60歳以上の方は重症になることがあるので、感染されないように注意していただけるのがいいと思います。体力落とさないように、3食ちゃんと食べて、夜更かしをしないような生活をしましょう。それしかない。
新型コロナウイルス感染症を気にしなくていい時が来る日を夢見て、私も気を付けます。
著者 たかのこどもクリニック 院長 高野智子
アレルギー
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