ぼちぼち通信
ぼちぼち通信
2025.3
寒い日もありますが、日差しの明るさを感じます。桜もほころび、春です。 胃腸炎が流行っています。
吐くのはしんどくてかわいそうですが、OS1などのイオン水をちょびちょび取りながら、嵐が過ぎるのを待つしかありません。がんばりましょう。
感染する胃腸炎には、ウイルス性と細菌性があります。
私が「胃腸炎ですね」というときは、ウイルス性胃腸炎のつもりです。
細菌性胃腸炎は食べたものによる胃腸炎です。
ウイルス性胃腸炎をおこすウイルスにはいろいろあって、ウイルスが分かっているものに、ロタ、アデノ、ノロ、アストロウイルス、サポウイルスなどあり、便で検査できるのは始めの3つです。
胃腸炎の子が保育所からノロの検査をしてきなさいと言われますが、ノロウイルスだけに目くじらを立てなくてもいいのにと思います。
どのウイルスでも対応は同じです。大切なのはお子さんのしんどさです。
嘔吐や下痢で体から出ていくものが多いので、とにかく水分、糖分、塩分をとってほしいです。吐いたらすぐには飲めないけれど、少し落ち着いたら、OS1など経口補水液を一口飲んでみてほしい。体は欲しているはずなので。
胃腸炎の時はOS1(ポカリスエットやアクエリアスより塩分が濃いです。吸収がいいです。)がいいですが、苦手ならリンゴジュースとうどんの汁でもいいです。
吐いたら飲ませないようにと指導する小児科医もいますが、私は少し落ち着いたら一口ずつ取ってほしいです。
飲んだから吐くように見えますが、吐くのは体からウイルスを排泄するために、ある程度しかたないことです。
糖分はすぐに吸収されるので、すぐ吐くように見えても全く無駄ではありません。
胃腸炎の経過が長いときや細菌性腸炎を疑うときに腹部エコーをしています。
ウイルス性胃腸炎は小腸がハチの巣のように拡張しています。
細菌性胃腸炎の時は大腸の壁が腫れています。
【ウイルス性胃腸炎のエコー像】拡張した小腸
【細菌性腸炎のエコー像】腸管壁が腫れた大腸
ウイルス性胃腸炎の時はOS1など取ってもらい、吐かなくなったら、おじやとかよく煮たおうどんとかを食べ、下痢するなら整腸剤を飲んで、治るのを待ちます。
細菌性腸炎の時も、同じですが、治りが悪いときは抗生剤を飲んだりします。
吐くのも下痢もしんどいですが、経口補水液を飲んで乗り切りましょう。
末の息子も社会人となり、32年に渡った子どもとの生活も終了です。
長いとも大変とも思わず、知らないうちに過ぎてしまった感じです。
子どもが小さいとき、子どもとの暮らしは鳥を飼っているようだと思いました。
“家”と“水”と“えさ”を与えておけば、子どもはその中で好きに飛び回るものだと。
いろいろな遊びが彼らのマイルールで繰り広げられ、子どもは遊びの天才であると思いました。新聞紙で作ったバットとボールで行われる室内野球などなど、寝るまで遊んでいたように思います。
学校へ行きだすと、洗濯物も増え、ある時洗濯物を干しながら、親にできることは、毎日、竿いっぱいの洗濯物を干し、1升の飯を炊き、5Lのお茶を沸かすことしかないと思いました。
子どもの代わりに学校へ行くことも、勉強をすることも、友人を作ることも、何もやってやれることはない。子どもは自分の道を自分で切り開いていくしかない。親は頑張ってくれと静かにエールを送ることしかできないと思いました。
そうやって、ほったらかしにしていたら、各々好きに、鳥のように家から飛び立っていきました。
夫婦2人、振出しに戻りました。残りの人生も楽しいものであることを祈りながら。
著者 たかのこどもクリニック 院長 高野智子
アレルギー
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